>>>13 WWOOF vol.4 続 ”最低限の人間らしい生活から学ぶ、生きる本質”

 

前回の続きで、今回はこの経験から学んだことを具体的に書いていきたいと

 

思います。

 

 

(3) 労働の対価をお金としない意味

 

 

僕らは労働の対価として、お金を手に入れることができます。

 

もっと簡単に言うと、働けばお金が貰えます。当たり前です。

 

 

高校卒業と同時に始めたバイトで初任給を受け取った時のことは

 

今でも覚えています。

 

それはなんとも表現できない嬉しさと達成感のようなもので

 

そのお金を自由に使えるということが大人になったと実感できる瞬間でした。

 

 

このように僕らは働けるようになった時から自分の時間を使い、

 

労働を対価としてお金を手に入れることが生活の大部分を

 

占めるようになってきます。事実、それは生きるために必要な作業であり

 

それは人間誰しも同じことです。

 

 

ではこの当たり前を少し変えて考えるとどうなるでしょう。

 

労働の対価として、お金を貰わない。

 

絶対嫌ですよね。今やっている仕事を給料を貰わずにやると言う人は

 

一人もいないですよね。いたら尊敬する。悟りを開いた人かな?

 

 

要は誰しも労働の対価としてお金を欲しているので(というかそれが

 

当たり前なので)それがなくなるとやってられない訳です。

 

人生カネ。そんな言葉があるくらいですから。

 

 

ただ僕はそこに少し焦点を当てて考えみて、自分なりに行動した結果

 

今回の体験で面白い考え方が自分の中に生まれました。

 

それは労働の対価をお金にしないとお金以外のものが沢山得られる。です。

 

どういうことか詳しく書いていきます。

 

 

 

①お金は貰えないが、常に何を得られるか考える癖がつく

 

 

僕がワーホリ留学に来るために配達のアルバイトをしていた時、考えていたことは

 

今日8時間働けば8000円が手に入るということだけでした。

 

基本アルバイトをしている時はそんな感じですよね。

 

お金が働く活力になり、そのために嫌なことも頑張れる。

 

大学生の頃の僕は新しい服を買うためにアルバイトをするような

 

人間でした。今その時買った服はほとんど手元にありません。

 

消えました。特に思い出もありません。無駄すぎる。

 

それでは自分の大切な時間を捨てているのと同じ感覚です。

 

8時間で得られるものは8000円だけ。うーんその時は満足だったけど

 

よくよく考えるとあまりにも悲しい。時間は有限。

 

 

じゃあどうやったらその時間を無駄にしないようにできるのか。

 

確かにお金を貰いながらもその仕事の中で学べて、自分を成長できると

 

言う人もいるでしょう。素晴らしい。

 

しかし僕は少なくともそんな人間ではなく、すぐお金に考えが走る

 

狡い人間なので、もはやお金を貰わないで働いてみようと考えた訳です。謎

 

まぁ要はボランティアをしようということです。

 

すると面白いことが起きます。働いている間、常に今この瞬間から何が

 

得られるのか?と考える自分がいるのです。

 

それは草むしりや穴を掘ったり、木を運んだりする何も考えずできる作業にも

 

関わらず、常に何かを得たいと欲する自分がいます。

 

多分今まで大部分を閉めていたお金がなくなったことにより

 

勝手に頭の中で何が得られる?と考える感じです。

 

その中から、自分の強みや弱み、人間性、考え方が浮き彫りになり

 

日々悩まされます。それの繰り返しです。

 

 

お金をもらって労働していた時にはなかった感覚です。とても

 

自分の身になっていると実感できます。お金をもらっていた時よりも

 

時間を無駄にしていないと感じるので特にそこにストレスもありません。

 

 

若いうちにそういう経験をしておかないと、お金しか頭にないような

 

魅力のない人間になってしまうような気がしていたので、この経験は

 

僕にとって大きいものだと感じています。

 

 

少しでも興味があるならやってみるといいと思います。

 

1週間でもいいだろうし、とにかくお金を貰わないことに

 

フォーカスして、誰でもできるけど誰もやらないようなことを

 

探してやってみると面白いことが待っていますよ。

 

お金はいつでも手に入りますよ多分。でも経験はどんどん

 

し辛くなります。是非挑戦してみてください。

 

 

 

②労働の対価をお金ではなく、人に感謝されることに

 

 

上記のように、お金を貰わないことによって色んな面で成長はできますが、

 

肝心な対価として感じられるものがないと達成感や、やりがいは感じられません。

 

勿論、自分の成長や自分を見つめ直すことが対価として捉えることができます。

 

しかし、僕の中での対価は人に感謝されることです。

 

 

うんキザですね。ウザい。綺麗ごと。わかってるからそんな言わないで。

 

けどこれは嘘でもなく本当のこと。心の汚い僕にもそんな気持ちは芽生える

 

んだから面白いと自分なりに思います。

 

 

スターバックスで毎日笑顔を振りまき、お客さんの為に頑張って、お客さんが

 

笑顔になると嬉しかったですが、その裏にはお金をもらっているからという

 

後ろ盾があったのも事実。

 

 

ただ、今回の経験ではまるで違いました。毎日暑い中の肉体労働、最低限で

 

ストレスだらけの生活で死にそうなところで、ホストに一言

 

本当にいい働きぶりで素晴らしいし助かるよとキャンプファイヤーを囲み

 

ビールを飲みながら言われたら、全てがチャラになり、嬉しく、

 

すごく満たされる感覚がありました。そこにお金ということは一つも

 

頭にない。人にこれだけ必要とされ、感謝される自分の存在意義や

 

人と人との温かい関わりを感じることができます。

 

 

そしてもう一つ自分に驚いたことがありました。ある日ホストが

 

何百円かのチョコを買ってきてくれました。よく頑張ってくれているからと。

 

糖分を欲していたのか、小さい頃のクリスマスプレゼント並みに嬉しかったです。盛

 

けどその時ふと気がついたのが、なぜ俺は今この何百円かのチョコが

 

こんなにも嬉しいのか、と。本当は5000円くらいの給料が貰えてそんなチョコを

 

いくらでも買うことができるのに。不思議です。

 

そこには多分そのホストの気持ちが買わせたチョコという付加価値

 

ただのお金よりも自分に価値があるものだろうということです。

 

ホストからしたら買う必要のないそのチョコを頑張っているから

 

買っていってあげようという気持ちにさせた自分に価値がある。

 

そんな経験から今後仕事をする時はやっぱり人との関わりが多いものの

 

中で、人をそういう気持ちにさせることがモチベーションにできたりすれば

 

いいだろうし、こんな感じで将来の仕事選びにも繋げることができるでしょう。

 

一見無駄に見えるボランティアでも見方を変えれば、得られることは

 

沢山あります。無駄かどうかはその人次第。

 

 

 

(4) 物事の本質

 

 

ここまでダラダラと色んなことを書いてきて自分でも

 

自分の言いたいことは何なのかよくわかりません。

 

だけど、少しぼんやりとしたものがあるのでそれを

 

最後にまとめとして書きたいと思います。

 

 

最終的に僕が思う物事の本質とは人と人との繋がりです。

 

 

現代はネット社会であり、それはもっと加速していくでしょう。

 

便利であり、生活に欠かせないものになっていますが、もはやネットに

 

犯されているとも言える現代人。

 

そんな中で少しずつ現代人が気付き始めた人と人との繋がりの薄れ、

 

スマホに依存している自らへの恐れから、人間同士の温かさを

 

求めるという一周回って原点に戻り始めていることは明白です。

 

 

全ての物事は人と人が生み出すもので、そこを無視することは

 

できないのに、ネットの普及から少し遠ざけてきました。

 

疎かにしてきたとも言えるでしょう。

 

 

そんなことを頭の片隅に考えていた大学生の頃の僕は

 

接客のスペシャリストの下で客に対してのサービスの考え方から

 

人見知りでコミュ力の低い自分を向上させたいと思い、

 

スターバックスを選びました。

 

 

友達を沢山作る為に色んなところに出向き沢山遊んで沢山飲んで

 

とりあえず人と関わる絶対数を増やしました。

 

 

人と関わるのが好きで、人のために、人が喜ぶことをしたいと

 

漠然と行動してきた僕の中でやっと答えが出た気がしました。

 

今回の体験で今までやってきたことは間違ってなかったと確信できました。

 

 

これからの時代、より人と人との繋がりを重視した考え方が重要に

 

なっていくと思います。ロボットにはできないことをしないといけません。

 

だから人と関わるのが苦手なんて人はロボットに負けます。

 

 

さらに終身雇用はもう約束されない社会で、一つの会社にずっといて

 

年功序列に頼り、居心地の良さを感じるなんて古い考えです。

 

どこに行こうが、どの組織にいようが、人に好印象を与えて

 

自ら居心地の良さを手に入れていくことが必須です。

 

 

人との関わりが下手で友達が少ない人は危ないでしょう。

 

日々そういうところから意識していかないと、気づいたら手遅れに

 

なるかもしれません。誰にも未来はわかりませんからね。

 

LINEの返信を溜めて、返信を遅くしたりしてませんか?

 

予定のドタキャンや誘いを断ってばかりいませんか?

 

人の悪口や嘘ばかり言ってませんか?

 

キンコン西野の言う、信用の時代。そう言うことです。

 

小さいことから疎かにせず、信用を失わないようにしないと

 

気がついたら周りに人がいなくなり、寂しい人生になるだけでなく

 

社会からも相手にされないことになるかもしれません。

 

 

このような自分なりに物事の本質を考えていくと、行動と

 

繋がっていき、何かしらの結果が得られる感じが今回しました。

 

 

この行動から何が得られて成長できるのか、物事の本質として

 

大切のものはなんなのか。時間は有限で無駄な時間を過ごしたくない。

 

 

こんな感じで日々考える癖を付け、なんとなく生きることが

 

ないように色々やって行きたいです。

 

 

これでNZの生活も終わります。また次の挑戦でも少しずつ

 

成長して行きたいな。

 

 

ではまた会う日まで。